畳の機能

空気清浄化

二酸化窒素やシックハウスの原因とされる化学物質を吸着します。空気中のアセトアルデヒドの吸着力を測る実験では、初期濃度約14ppmが2時間で4割減少しており、い草は他の有機資材と比較して高い吸着性をもっている事がわかっています。また、アセトアルデヒドと、シックハウスの原因となっているホルムアルデヒドとは性質がにており、ホルムアルデヒドについても同じ効果があるものと考えられています。また、東京大学工学部の西村肇教授の研究室により、二酸化窒素についても畳表が60分で部屋の濃度を10分の1に減らすということが示されています。

保温・断熱性

保温・断熱の効果があります。空気は、熱を伝えにくいという特徴があります。い草の断面はスポンジのようになっており、その中に空気がたくさん含まれています。まるで、羽毛布団みたいに適度な温度を保ちます。

湿度調節

室内の温度を調節します。
畳は湿度を吸ったり放出したりして、室内の湿度を調節してくれます。い草畳表+ワラ床の6帖間では約3リットルの吸湿能力があると言われており、除湿器と同じくらいの水分調節機能があります。
除湿器と違うのは乾燥してきたら水分を放出することです。畳表など自然素材の畳により、いつも快適な生活を送りたいものです。

弾力性

適度の弾力があり、転んでも大丈夫。
畳は弾力性に優れ、発育期の子供のバランス感覚を養うのに効果的だといわれています。また、適度な弾力性のおかげで、転んだ時も板張りより衝撃が少ないです。
赤ん坊のときから、自然素材、安心、安全の国産畳で育ててあげて下さい。

吸音性

音や振動を吸収します。
上の階の「ドン!」と言う音にビックリした経験のある方は多いと思います。タイヤを使った実験では、床表面にやわらかい素材を使うほど、衝撃音が吸収されることがわかっています。つまり、床に畳を敷くことで音が軽減されるのです。

芳香性

香りによる鎮静効果(アロマセラピー)があります。
畳表の匂いには、い草が本来持っている「干し草の香り」に泥染めの時に使う「染土」がブレンドされたものです。この香り、「快い」と「自然な」の中間に当たり、嗅覚的にも優しいと言われています。

調和性

畳の色相は他の素材とも相性抜群です。
畳の色は琥珀色に変化します。これは。色相学ではYR系色と分類され、「暖かさ」をイメージさせる色です。また彩度が低いため、上品で他の素材と調和を取りやすい素材なんです。畳は和室だけでなくいろいろな空間とマッチします。