畳について

畳は主に畳表、畳床、畳縁の3つのパーツから構成されています。

畳表(たたみおもて)

畳表は良質の栽培い草で織られています。
そのい草は厳寒の真冬に植え付けたものを真夏の炎天下に刈り取り、泥染め、乾燥したうえで、「長さ」、「太さ」、「色調」など一定の基準で選び抜かれたものだけがつかわれています。
このい草には、丸イと七島イの2種類があり、座敷向けの畳表には色調の美しい丸イ、商家の店先や農家の居間などには耐久力のよさが特長の七島イを素材にした畳表と、それぞれ独特の味わいをつくり出しています。その他にも、和紙でできた畳表や、水に強いナイロン性の畳表など、機能性や用途に応じた新しい畳表もいろいろ開発されています。

畳床(たたみとこ)

畳床は、畳としての機能・性能を決定づける最大の選択ポイントです。それは、畳としてのよしあしを決めるもっとも重要な芯材にあたる部分だからです。
その畳床には、稲藁畳床や建材畳床など製品の選択メニューは豊富で、種類も多彩です。例えば、「断熱効率の高い製品」、「健康に配慮した高性能な製品」「付加価値を高めた製品」、「伝統的な稲わら素材の製品」など。もちろん、お住まいに応じて最適なものを選んでいただきます。

わら床

藁は呼吸をするのでお部屋の湿度調整に一役かってくれます。柔らかくて気持ち良いのも特徴です。

ワラサンド床

藁床に比べて軽くダニが発生しにくいのが特徴。断熱性もあります。

建材床

久性に富み、リサイクル性や環境負荷の面で優れています。また、ある程度湿気に強いのも特徴

畳縁(たたみへり)

畳縁は、畳にとって、装飾性やデザイン性を高め、耐久性など機能保持の役割を果たしている大切な存在です。そればかりか、畳表の素朴な美しさを引き立たせ、和室空間の広がりを引き締め、座敷としての格調を高める効果を果たしています。
種類としては、麻や綿、ポリエステルのような素材でできており、無地や柄の入った種類のへりがありたくさんあります。部屋の格調、デザイン、雰囲気に合わせていろいろコーディネートしてみてはいかがでしょうか。

畳へりを選ぶ
畳縁は、畳にとって、装飾性やデザイン性を高め、耐久性など機能保持の役割を果たしている大切な存在です。そればかりか畳表の素朴な美しさを引き立たせ、和室空間のひろがりを引き締め、座敷としての格調を高める効果を果たしています。柄物にするか無地にするか色、素材、デザインでお部屋の雰囲気が大きく変わるポイントとなります。

畳職人(たたみしょくにん)

畳表、畳床、畳縁、これら3つのパーツを縫製し1枚の畳へと加工する事が畳職人の仕事の1つです。建材床の場合、主に機械で縫製し住宅のサイズにあわせた畳に加工します。
わら床の場合、最近は機械で縫製する事が多くなっておりますが、本来、手縫いで仕上げる方が好ましいです。手縫いで仕上げる理由としては、わら床の厚みは一定していない為、手で縫いワラ床を締め上げ微妙な厚みを調整するとともにサイズの加工もします。

畳のサイズと厚み

畳のサイズは地方によって異なります。ここでは基本的な畳サイズ3種類を説明したい思います。
・京間、本間、関西間→6尺3寸×3尺1寸5分【1910㎜×955㎜】
・中京間、三六間→6尺×3尺【1820㎜×910㎜】
・江戸間、関東間、五八間→5尺8寸×2尺9寸【1760㎜×880㎜】
これらのサイズを基準にし各部屋を測り、歪みを見て、㎜単位で畳のサイズを加工し部屋にあわせたオーダーメイドの畳を作ります。

厚みについても、基本的には55㎜ですが、現在は住宅の仕様にあわせて、15㎜~60㎜まで畳の厚みを調整する事が出来ます。但し、畳の機能性に付いては、一部損なわれます。
一般住宅用の畳は、サイズ、厚みが異なる為、すべて「オーダーメイド」です。